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看護師の開業デメリット7選と回避策

看護師が開業でつまずくデメリット全体像

これから看護師が開業でつまずくデメリット全体像について解説します。

デメリットは「お金・法務・集客・体力」に集約される

開業のデメリットは、ざっくり言うと「お金の不安定さ」「手続きとルールの難しさ」「集客の難易度」「ひとりで抱える負荷」に集約されます。

税務(開業届や確定申告)・社会保障(年金など)・労災の考え方まで、会社がやってくれていたことが全部“自分の仕事”になります。

実際に現場だと、施術が上手いのに予約が読めず、固定費と広告費で気持ちが焦って判断を誤るケースが多いです。

だからこそ、最初に「どこで詰みやすいか」を地図として持つのが大事です。

病院勤務と違う“責任の重さ”を先に理解する

勤務だと、困ったら師長や医師、事務が助けてくれますよね。

開業は、困った時に助けてくれる仕組みを自分で作らないといけません。

しかも美容領域は、結果や見え方への期待が大きいぶん、説明や同意、言葉選びが雑だと一気にトラブルに寄ります。

開業の怖さは「腕」よりも「運営の穴」で起きやすい。

ここを前提に置いて進めると、失敗確率はかなり下げられます。


収入が不安定になるリスクと資金繰りの落とし穴

これから収入が不安定になるリスクと資金繰りの落とし穴について解説します。

開業初期は売上が読めないのが前提

開業してすぐ安定する人は、正直かなりレアです。

最初は「予約が埋まらない日がある」前提で計画を組むのが現実的です。

エステ開業の失敗原因としても、売上・集客・資金の循環が止まるパターンが強く指摘されています。

オープン直後に焦って値下げを連発すると、単価が崩れて後から戻せなくなります。

最初の設計が命です。

固定費(家賃・機器・広告)が首を絞める

資金繰りで一番キツいのは固定費です。

家賃、リース、機器、広告、消耗品。

売上がゼロでも出ていきます。

法人か個人事業主かの違いも含め、開業形態によって費用や税務の負荷が変わるので、背伸びした箱は危険です。

「最初から理想の店舗」より「小さく始めて勝ち筋が見えたら広げる」が安全です。

借入は味方にも重荷にもなる

融資は、うまく使えば加速装置です。

ただ、返済が固定費化するので、計画が甘いと精神的に一気に重くなります。

日本政策金融公庫の創業系融資は、創業・スタートアップを支援する制度が用意されています。

借入は「何に使って、どう回収して、返済原資をどう作るか」まで言語化できた時だけ、強い味方になります。


手続き・税金・帳簿が一気に増える現実

これから手続き・税金・帳簿が一気に増える現実について解説します。

開業届・青色申告など期限ミスが痛い

開業したら、税務署への開業届などの手続きが出てきます。

提出方法も複数あります。

さらに青色申告を狙うなら、承認申請の期限が決まっているので、ここを落とすと一年まるごと不利になりかねません。

開業準備でバタつく時期ほど、期限系はチェックリスト化が必須です。

経費・領収書・帳簿の運用が必須

領収書が溜まってから整理しよう、はほぼ破綻します。

毎週のルーティンにするのが一番ラクです。

フリーランス看護師向けでも、確定申告や経費の考え方が整理されています。

帳簿が整うと「今月やばい」が早めに見えるので、メンタル的にも守られます。

確定申告が毎年の「事業イベント」になる

確定申告は、年1回の大イベントです。

ここを後回しにすると、春先に全部の仕事が止まります。

開業初年度から「税務=仕組み化」ができる人は、経営が安定しやすいです。


法規制・施術範囲・広告表現で詰むリスク

これから法規制・施術範囲・広告表現で詰むリスクについて解説します。

看護師資格があっても「何でもできる」ではない

看護師の強みは大きいです。

でも「資格がある=どこまででもOK」ではありません。

美容サロン開業で法的トラブルに触れている記事もあり、グレー運用はリスクが高いです。

だからこそ、提供メニューと説明文は、最初にルールを踏まえて固めるのが安全です。

クリニックとサロンの線引きを理解する

クリニックとサロンは、同じ美容でも前提が違います。

ここを曖昧にすると、提携や導入の話も進みにくくなります。

私はGrandFusion側としても、長く続くサロンほど「線引き」を丁寧にやっている印象があります(現場感です)。

表現ミスがクレームや指導につながる

広告やSNSは、勢いで書くほど危ないです。

期待値を上げすぎる表現は、後から自分の首を絞めます。

美容領域は「言葉」が事故りやすいので、テンプレ化して守るのが一番です。


集客が最大の壁:技術が良くても予約が埋まらない

これから集客が最大の壁:技術が良くても予約が埋まらないについて解説します。

“良い施術”と“選ばれる理由”は別物

開業で一番多い落とし穴はここです。

技術がある人ほど「良ければ来る」と信じてしまう。

でも現実は「見つけてもらう→選ばれる→続く」の設計がないと伸びません。

失敗パターンとしても集客・運営の共通原因が挙げられています。

新規集客→リピート設計ができないと詰む

新規を取り続けるのは広告費がかかります。

リピートの仕組みがないと、永遠に疲れます。

訪問看護ステーション起業でも、準備の綿密さが強調されていますが、サロンも同じで「準備=仕組み」です。

価格設定を間違えると疲弊する

安くすれば来る、は短期的には当たりやすい。

でもその後に「安いのに忙しい地獄」になりがちです。

価格は、提供価値と運営コストから逆算で決めるのが安全です。


ひとり経営の限界:時間・体力・メンタルの消耗

これからひとり経営の限界:時間・体力・メンタルの消耗について解説します。

施術+事務+集客で休みが消える

開業直後は、施術してない時間も全部仕事です。

予約の合間に事務、夜にSNS、休日に仕入れ。

この負荷を知らずに始めると、良い人ほど燃え尽きます。

家庭・育児との両立が崩れやすい

自分の裁量で働ける反面、売上が不安な時ほど働きすぎます。

先に「労働上限」と「休み」をルール化しておくと崩れにくいです。

孤独と不安の対処が必要になる

不安はゼロになりません。

だから、相談先(税理士・同業コミュニティ・メンター)を先に確保するのが最強のデメリット対策です。


保険・年金・労災など「守り」が自己責任になる

これから保険・年金・労災など「守り」が自己責任になるについて解説します。

国民年金・健康保険の仕組みを理解する

個人事業として動くと、年金は第1号被保険者に該当するケースが基本です。

会社員の時みたいに「会社が半分払う」前提ではないので、手取り感覚が変わります。

ここを知らないと資金計画がズレます。

万一のケガ・事故への備え(労災・保険)

施術者は手を痛めたら売上が止まります。

個人事業主でも労災保険の特別加入という考え方があります。

民間保険も含めて「止まった時に耐えられる設計」を先にやるのが大人です。

保障の穴が「生活の不安」になる

生活の不安は、仕事の判断を鈍らせます。

守りを固めると、攻め(集客やメニュー開発)が安定します。


デメリットを潰すための現実的な対策ロードマップ

これからデメリットを潰すための現実的な対策ロードマップについて解説します。

固定費を最小化する開業設計

最初は小さく、固定費を軽く。

これが一番効きます。

個人事業主/法人の違いも理解しつつ、無理のない形から始めるのが王道です。

法務・税務は最初からプロを使う

開業届や青色申告など、期限があるものは特にプロのチェックが強いです。

月数万円で事故が減るなら、安い投資です。

集客は「導線設計」で勝つ

「誰の、どの悩みを、どう変えるか」を1本に絞って、導線を作る。

失敗パターンが共通しているなら、対策も共通化できます。


それでも開業する価値がある人/やめた方がいい人

これからそれでも開業する価値がある人/やめた方がいい人について解説します。

開業向きの人の共通点

「仕組みを作るのが好き」「数字を見て改善できる」「相談できる」「小さく始められる」この4つがある人は強いです。

訪問看護でも準備の重要性が語られるように、準備型の人が勝ちやすいです。

いったん転職・副業から始めた方がいい人

「早く辞めたい」が動機の中心だと、判断が荒れます。

まずは美容領域へ転職、週末副業、業務委託など、リスクを刻んで進める方が向いている人もいます。


Q&A

Q1:看護師が開業するとき、いちばん多い失敗って何ですか?
A1:集客が読めないのに固定費を重くしてしまうことです。売上が不安定な時期ほど、家賃や機器代、広告費がじわっと効いてきます。まずは小さく始めて、数字が見えてから広げるのが安全です。

Q2:開業手続きで絶対に落としたくないポイントは?
A2:開業届と、青色申告を狙うなら承認申請の提出期限です。期限を逃すと一年単位で不利になりやすいので、チェックリスト化して最初に片付けるのがおすすめです。

Q3:ケガや体調不良で働けない時が怖いです…
A3:その不安は正しいです。個人事業主は守りが自己責任なので、労災の特別加入や民間保険など、止まった時の備えを先に作ると安心感が段違いです。