これから看護師の起業は「やりたい」より「誰をどう助けるか」について解説します
起業の最初にやることは、屋号でもSNSでもなく、困っている人を1人決めることです。
誰を助けるかが決まると、商品も価格も集客も、全部が勝手に揃ってきます。
新規開業の世界でも、開業の動機や事業選びは「経験や技能、資格を活かせる」が大きい流れとして出ています。
だからこそ、経験を“誰のどの困りごと”に当てるかが重要になります。
私が見てきた中でも、「看護師だから何か起業したい」だと迷子になりやすい。
逆に「産後のママが夜に眠れない」「肌トラブルで外に出たくない」みたいに具体化すると、やることが現実になります。
困っている人が明確になるほど、起業は怖くなくなります。
起業って、スキル勝負に見えて、実は信用勝負です。
看護師の武器は、施術が上手いだけじゃなくて、説明が丁寧・不安を拾える・リスクを見立てられる、ここなんです。
特に自費サービスは、医療と違って「やってみないと分からない」が多い。
だから、安心材料(説明・同意・禁忌・アフター)が整っている人ほど選ばれます。
私自身も、売れるかどうかより「安心して受けられるか」を作り込んだときの方が、反応が変わりました。
起業は派手さより、信頼の積み上げが効きます。
看護師資格は強いですが、資格そのものが売れるわけじゃないです。
資格が効くのは「何ができて、どこまでやれて、どこから医療に繋ぐか」が設計されているとき。
この線引きが曖昧だと、本人もお客さんも不安になります。
逆に線引きが明確だと、紹介が生まれやすいです。
資格は看板じゃなく、安心を作る部品です。
これから起業前に決めるべき3つの前提(時間・お金・体力)について解説します
起業に必要なのは情熱より「時間の現実」です。
週に何時間動けるかで、選ぶモデルが変わります。
週5で夜勤もやりながら起業、みたいな設計はメンタルが先に折れやすい。
私は、最初から“続けられる時間”で組むのを推しています。
起業は短距離じゃなく長距離です。
起業で一番メンタルを削るのは、売上より生活の不安です。
だから先に、最低いくら必要かを決めておくとブレません。
中小企業白書でも、開業率・廃業率などが示されていて、始める人もいればやめる人もいる現実が前提にあります。
だからこそ、生活の守りを先に作っておくのは合理的です。
生活が守れていると、集客も落ち着いてできます。
看護師さんは頑張り屋が多いので、気合いで回そうとしがちです。
でも、体力が尽きる設計は、どこかで必ず止まります。
続く起業は、休める起業です。
最初から休みを入れた設計にしておくと、罪悪感も減ります。

これから看護師起業の選択肢と向き不向き(モデル別)について解説します
訪問看護は、制度の上に乗せられる分、再現性が高いモデルです。
ただし、指定訪問看護を行うには法人格が必要で、個人開設は不可など条件があります。
人員基準(常勤換算2.5以上等)もあるので、勢いだけで始めると詰まります。
私のおすすめは、憧れで選ばず、条件を理解してから選ぶこと。
その方がメンタルが削れません。
自費は自由です。
提供内容も価格も組みやすい。
ただし自由な分、信用をゼロから作る必要があります。
だから最初は、強いビフォーアフターより、安心材料の提示が効きます。
説明・同意・禁忌・アフター、このあたりを丁寧に整えると、選ばれ方が変わります。
オンラインは初期費用が抑えやすいのが魅力です。
ただ、売上は「単発」だと不安定になりやすい。
継続設計(講座・コミュニティ・定期相談)があると、経営が落ち着きます。
メンタルも安定します。
これから失敗しにくい起業マインド5つについて解説します
起業で一番危ないのは、準備が整うまで出さないことです。
完璧を待つと、いつまでもお金も経験も増えません。
小さく出して、反応を見て、直す。
この繰り返しが一番“安全”です。
起業は感情が揺れます。
反応がないと落ち込むし、売れると舞い上がる。
そこで支えになるのが数字です。
中小企業白書では倒産件数や要因(人手不足・物価高等)にも触れられていて、環境要因で揺れる前提が示されています。
数字で状況を見ておくのは防御になります。
私は、売上だけじゃなく、来店数・成約率・リピート率を見て判断するようにしています。
それだけでメンタルが安定します。
看護師さんは自分で抱えがちです。
でも起業は、相談した人の方が早く進みます。
制度、税務、集客、全部を1人で正解にしようとすると詰みます。
相談は弱さじゃなく、経営スキルです。

これからお金の考え方(資金調達・値付け・固定費)について解説します
起業資金って、気合いでどうにかならない部分です。
日本政策金融公庫の調査では、開業時の資金調達額は平均1,197万円で、調達先は借入と自己資金が約9割を占めています。
大きく始めるほど必要になるので、最初は小さく始めて検証する。
これがメンタルにも財布にも優しいです。
看護師さんは真面目なので、時給換算で値付けしがちです。
でもお客さんが買うのは時間じゃなく、変化と安心です。
値付けの基本は、
安すぎると、あなたが先に潰れます。
最初に固定費を上げると、集客が間に合わない時にメンタルが削れます。
家賃・人件費・リース、この3つは特に慎重に。
最初は、可変費中心で回す。
これが“撤退しない経営”のコツです。
これから集客の考え方(信用→体験→継続)について解説します
実績がないと集客できない、って思いがちですが、最初は安心材料の方が効きます。
プロフィール、想い、提供範囲、禁忌、流れ、アフター。
ここが揃うと、初回のハードルが下がります。
看護師の肩書きは強いので、安心を言語化した瞬間に武器になります。
信用は一回で完成しません。
だから、体験(初回)が用意されていると、試してもらいやすくなります。
私は、初回で全部売ろうとしない方が結果的に続きました。
体験→納得→継続、この順番がメンタルにも優しいです。
単発だけだと、毎月ゼロから集客になってしんどいです。
継続があると、売上の見通しが立って、判断が落ち着きます。
経営の安定は、メンタルの安定です。
Q1: 看護師が起業するなら、まず何から考えるべき?
A1: 誰のどんな困りごとをどう助けるかを言語化するのが最初です。ここが決まると、サービス設計や集客導線が一本化されて迷いが減ります。
Q2: 訪問看護で起業したいけど、個人で始められる?
A2: 指定訪問看護を行うには法人格が必要で、個人開設は不可とされています。人員基準などもあるため、制度要件を確認してから設計するのが安全です。
Q3: お金が不安で踏み出せません
A3: 不安は正常です。公的調査では資金調達の平均像や自己資金・借入の比率が示されているので、現実に合わせて小さく始める設計に落とすと動きやすくなります。